【星のはなびら2~対決☆タコタコタコ星~】13話【次回で完結予定☆←勘違いでした。完結は次々回】

不時着した宇宙船から転がり落ちてきたさくらとオキ、ユニタス。宇宙船は壊れており、もう動かせそうにない。

からす「さくら君!!」

からすはさくらを見つけた瞬間、無我夢中で走り出した。ぎゅっと抱えて、地面に寝そべった。

からす「あ〜良かった!!怖かっただろう、頑張ったな、もう大丈夫だからな!」

俺、しんだのか?と思いながら目を開けると、大好きなからすが見えて…さくらは安心して笑った。

さくら「へへッ、…帰って来られた。マジで怖かった。会いたかったぜ、からす!!」

からすはさくらの目からこぼれた涙を、指で拭った。それからさくらの胸に顔を押し付けて、「良かった…」とつぶやいた。しゃっくりと涙がとまらなくて、体を震わせていた。

からす「…わたしも怖かった。はぁ、…良かった。良かった。」

さくら「ありがとう、からす。大好きだぜ。」

からす「わたしも大好きだ、さくら君。」

さくらとからすは、立ち上がって、ささめき、さくま、むむの方を見た。

さくら「皆ありがとう。心配かけてごめんな」

さくらは申し訳なさそうに笑った。

ささめき「もう〜、遅かったじゃない。もっと早く帰ってきなさいよ、心配したわよ!」

さくら「泣くなよ、ささめき。」

ささめき「な、泣いてないわよ」

さくま「くっくっく〜♪さすが、青色の不死の星の要だな。さくらは本当に粘り強い♪この星の自慢の存在だ。」

むむ「ね!時間の宝石の力を乗り越えて、帰ってきたなんて、さくら君達、本当にすごいよ。最強じゃん♪本当に心配したんだから!」

さくら「さくまに褒められて、むむに心配されるって、珍しいよな!何だか変な気持ちになった!笑」

心が軽くなって弾けた。青色の不死の星の信じあう心、強い絆を誇らしく思った。この星が大好きだ。さくら達はハイタッチして喜びを分かちあった。

さくらの元にミニキスが近付いてきた。

ミニキス「さくら、無事で良かった。俺とタコパチが余計なことしたせいで、怖い思いさせてしもうて…ほんまに反省してるから、ごめんな」

さくら「な、何言ってんだよ!これからも友だちでいてくれよな♪頼りにしてる」

ミニキス「ありがとう。はぁ、安心した。」

フィカキス「丸く収まって良かったな〜!」

さくらたちは輪の中にミニキスをいれて、皆で、もう一度ハイタッチした。

…ことおとくまは、オキの元へと駆けつけた。ことおはオキの手を大切そうに両手で握った。

ことお「マジで良かった、オキなら帰って来るって信じてたけどさ…俺は待つことしか出来ないし、心配で心配で、メンタル崩壊しちゃってたよ。おかえり。」

オキ「ただいま。あのね、ことお君、僕、力、全部使い切っちゃったんだ…怒ってる?」

ことお「え?なんで怒るの?力を全部搭載しておいて良かった、帰って来られたんだから、大成功だよ!

オキが動かなくなってたら、超悲しかったけど…動いてるってことは、星の力以外のエネルギーを調達できたってことだろ?

流石だよ!感動!マジでハッピー!一生ついていきます♡」

オキ「僕たち、これからやっていけるかな?大丈夫かな?」

ことお「大丈夫♪どうするかは何も考えてないけどね。オキがいなきゃ、これからのことなんて、考える気にもならなかったんだ。まぁ、なんとかなるって♪」

くまは嬉しそうに踊っている。

オキ「うん、ありがとう。ことお君、くま。安心した。」

ユニタスも目を覚ました。ゆっくりと起き上がり、周囲を見渡した。皆が集まってくる。

ことお「あれ、新しい機体じゃなくて、こっちのタコダイオウが起きたの?マジで何があったんだ?」

からす「タコダイオウ君、なんだか雰囲気変わったか?」

さくら「…色々なことがあったんだ。話さなきゃいけない事が山ほどあるな。」

ユニタス「…ま、まさか宇宙船が真っ二つになってしまうなんて…僕とオキさんが気を失っていた間に何があったのか、早く知りたいです。オキさん、時空のトンネルのデータを記録したメモリーはありますか?」

オキ「もちろんあるよ。くま、メモリーに記録している映像を、地面に映してくれる?見てもらいながら、何があったか説明しよう」

くまはメモリーを口にくわえて、投写した。

からす「そういえば、ことお君のコンピューターは壊れてしまったが、くま君は無事で良かったな。再会できて、本当に良かった。」

ことお「そうだね、くまは星の力や魔法を搭載していない、乾電池式のロボットだから、俺の力の影響を受けないんだ。」

さくら「すっげぇ高性能なんだな。」

ことお「くまはオキの宝ものだからね♪元々はぬいぐるみだったんだよ」

くまはエッヘンと胸を張った。

ーさくらたちは、ゆずはとふうがと出会ったことや、ゆずはから聞いたイフと金魚八のこと、とおこの手がかり、宇宙船で起きたこと、全てを話したー

ーいつの間にか、雨はやんでいたー

ーー

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